圭田武竜 様

圭田武竜

オッピダム

重篤傷病者救護メカ。
バッタ駆除用メカ。
バッタは地中の巣穴で大規模な群を作って生活し、繁殖するにつれて唾液で固めた土を巣の上に積み上げ住処を拡大していく。
これがバッタ塚である。その高さは時として数十mに及ぶ。
塚の拡大が限界に達すると、バッタは新たな繁殖地を求めて集団移動を開始する。
移動ルート上の森林・田畑はことごとく食い荒らされ、農業生産は壊滅的な被害を受ける。
また建築物も木造・コンクリート造を問わずその餌食となり、通過した後の街は瓦礫の山と化す。
オッピダムはこのバッタの害(蝗害)を阻止するため、バッタ塚や巣穴を発見し壊滅させるためのメカである。
両肩に殺虫剤のタンクがある(左は予備)。
左腕のパイプはボーリングの技術を応用したもので、先端のドリルでバッタ塚の内壁を破りながらパイプを次々に連結して差し込んでいき、右腕の通り道を確保する。先端パーツはカメラアイやマニュピレーターに換装できる。
右腕のパイプは殺虫剤を注入するためのもので、多孔質の表面を持つ細管を束ねた構造になっている。
これを左腕で開けた穴からバッタ塚の深奥部にまでに差し入れ、側面から一斉に殺虫剤を噴出して中のバッタを一網打尽にする。
作業中に激昂したバッタに襲われることもあるが、その時はコクピットをカバーで覆い防御する。
つま先のクローは機体に這い登ろうとするバッタを排除するためのものである。

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