圭田武竜様

keida

メーンダ

地下に造られた巨大な閉鎖空間「ナラカ」。
社会不適応者とされた人々は謎の保安部隊によって狩り集められ、そこに放り込まれる
待ち受けているのはのは果てしなく広がる廃墟と人工土壌の荒野、そして無数の中古ロボットと、その残骸。
外縁部には堅牢な壁がそびえ立ち脱出は不可能だ。

人々は乏しい物資を奪い合い、いくつかのグループ分かれてロボットによる戦闘に明けくれている。
時折食料とロボットの動力ユニットが配給される(天井から降ってくる)ものの常に不足気味で、人数が増えるにつれて争いは激しさを増してゆく。

地上の世界では数ある工業製品の1つに過ぎない動力ユニットだが、「ナラカ」においては貴重な財産と見なされている。
ロボットの手足のパーツはその辺にいくらでも転がっているが、動力ユニットは稼働時間に限りがあるため常に新しい物をを補充し続けなければならない。
ユニットが手に入らなければたちまち戦力はゼロになってしまうのであり、ユニットの保有数が戦況を決定すると言っていい。

メーンダは、戦闘直後の地域を渉猟し、そこに散乱する半壊した敵味方のロボットから動力ユニットを回収するためのメカである。
機体のそこかしこに設置されたジョイントにユニットを装着し、着ぶくれたような姿になっている。
装着可能なユニットは最大で25個、そのうち平時の駆動に使われるのは7個だけである。
運搬作業に特化したメカであり戦闘には参加しないのだが、他グループの回収用メカとユニットの奪い合いになることも多く、それなりの戦闘力が必要とされる。
そのため全身に装着したユニットを緊急時の動力として利用し腕力・脚力を倍加できるようになっている。
左腕にパワーを集中させた「ビッグパンチ」の威力は強大だが、多用するとせっかく集めたユニットの寿命が尽きてしまう。 inserted by FC2 system